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「数直線図につながる4マス関係表」 田野小学校 竹村 和男
小学校算数の文章問題解決のヒントになる4マス関係表
これは、筑波大学附属小学校の田中先生考案だと言われています。
教科書に出てくる数直線図は、0からスタートしているので、必ず小さい数字が左側にきます。また、直線のどのあたりに、1やいくつぶんにあたる数を書けばよいのか、で迷うことが多々あります。
でも、右上の4マス関係表は、基本1を左下に書き、いくつぶんをその横に書けばよいので、位置関係に気をもむことがありません。
Aがわからなければ(割り算になります)
A=100kg÷25㎡=4kg/㎡
もしBがわからなければ(かけ算になります)
B=4kg/㎡×25㎡=100kg
さいごにCがわからなければ(割り算になります)
C=100kg÷4kg/㎡=25kg
かんたんな数字から、順を追って4マス関係図と式との関係が理解できるよう、プリントを使って指導していきましょう。これがわかれば、小学校の文章問題の多くが解けるようになります。
さらに進化した、数直線図につながる6マス関係表
ただ、上記の4マス関係表では、1の右に、1より小さい数がくる場合も出てきます。例えば、「1倍は15cmです。この0.4倍は何cmでしょう?」
この場合、0,4倍は、右下のマスに書かれます。こうなると、数直線図とは逆になり、混乱してしまう子も出てきます。教科書が4マス関係表を取り扱わないのも、この理由からかもしれません。
そこで、これを6マス関係表にするとどうでしょうか?左上の写真のように、1より小さいいくつ分は左下にきますし、1より大きいいくつ分は右下に書かれます。書かれなかったスペースは、考えからは除外します。(右下に数値がくれば、左端1/3は不要。左下に数値がくれば、右端)1/3は不要)あとは、4マス関係表と同じ考えで、問題を解けばよいのです。6マス関係表にすれば、教科書の数直線とも、よく似たものになってきます。試しに使ってみませんか?
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